・ある程度のインフレ(物価上昇)は悪いことではないのですが、それに伴って
企業の業績が良くなって賃金が上昇してくれないと、我々消費者の経済状況は苦しくなるばかり……・そんな状況を打開すべく、政府やインフルエンサーの方が、【投資をしましょう!】と声高に叫んでいるわけです。
・しかしながら、投資初心者からすれば、「いろいろな会社があるけど、結局どれを買ったらいいの?」という問題に、すぐに直面することになります。
・そんな疑問を少しでも解消できるよう、本記事では、おすすめの高配当株5選を紹介します。
【株式購入の前に】
・一口に【株】といっても、いろいろと種類があります。
・グロース株(成長株)、バリュー株(割安)、高配当株(高配当)、ホンダスーパーカブ等々……
・ここでは細かい説明は省きますが、配当利回り3%を超える【高配当株】と呼ばれる銘柄は、今も昔も非常に人気があります。
・また、最近では株式価格相場の下落によって、本来の価値よりも割安で購入できる銘柄がたくさんありますので、高配当株好きにとっては、まさにバーゲンセール状態というわけです。
・高配当株を所有しているだけで、毎年配当金がざくざく入ってくるため、【不労所得】とよばれています。お金を生み出してくれる金の卵なんて表現をされることもしばしばで、資産運用の中でも知名度と人気度は高い部類に入ってくると思います。
【高配当株購入時の注意点】
・「とにかく利回りの高い銘柄を選べば、放っておくだけでどんどん儲かるってことですね!」 と思ったあなた、ちょっとまってください! その考え、非常に危険です。
・高配当株を購入する前に、銘柄選定をきちんとしておかないと、「配当金をもらえたのはいいけど、株価が下がって結局損しちゃったよ……」といった事態になりかねません。
・地雷株と呼ばれる危険な株を購入してしまわないために、最低でも下記項目くらいは確認しておきましょう。
【高配当株購入前に確認しておきたい事】
①会社の業績
→売上げ高や利益が下がっていないか? 決算短信を最低でも5年分は確認しましょう。いくら配当金が高くても、業績が悪ければ減配のリスクがあります。減配すれば、株価も一気に下落し、ダブルパンチをもらってしまいます。
②配当性向が高すぎないか
→利益に対して配当金を出しすぎていないか? タコ足配当になっていないか?(1株あたりの利益より配当金の方が多い)
・配当性向が高い状態が続くと、その企業が配当金を支払う余力がなくなってしまい、減配するリスクがあります。一般的に70~80%以上配当性向が上がってくると、減配のリスクが高まるといわれております。
③増配、減配の履歴
→会社によっては、その年の利益の増減で配当金の額を決める会社と、利益が出ても出なくても、ある程度一定の配当金を毎年払う企業に分かれます。
・最近人気の海運系や製鉄系が前者にあたることが多く、利回りが高いからといって安易に購入すると、翌年大幅減配でがっくり……ということにもなりかねません。
・なんだか色々と確認することが多くて面倒くさくなってきた……という方もご安心を。今からご紹介する【高配当株5選】には、そのあたりの情報も載せておきますので、銘柄選定の参考にしてください!
【おすすめ高配当株5選】
・それではやっと本題です(笑)おすすめ高配当株5選、どうぞご覧ください。
銘柄 佐鳥電機(7420)
株価 1,209円(6/8時点)
利回り 5.13%
PBR 0.64倍
配当性向 94.8%(22年 62円)
・まず一番おすすめしたいのがこの佐鳥電機! 利回り驚異の5%越え! 株価が上がって利回りが下がる前に、早く買って下ださい! 早い者勝ちですよ! さぁ今すぐ買いましょう!
・…………というのは冗談です。今、ちょっとでも買おうかなと思った方は、要注意です。ツボを買わされないように注意してください
・佐鳥電機を悪い会社というつもりは毛頭ないですが、売上げは2006年が最高であり、その後は右肩下がり。配当性向も90%を超えており、長期で持つつもりであればあまりおすすめとは言えません。(中、短期トレードならアリですが)
・強い思い入れがない限り、将来減配のリスクや株価下落のリスクが少しでもある銘柄よりも、ほかの銘柄を検討したほうが賢明でしょう。
・それでは今度こそ本題どうぞ。
【おすすめ高配当銘柄①】
銘柄 トーメンデバイス(2737)
株価 6,050円(6/10時点)
利回り 4.97%
PBR 1.07倍
配当性向 32.0%(23年 300円)
・トーメンデバイスは、利回り5%に迫る超高配当株です。
・配当性向も30%付近と余力あり。
・業績も直近では毎年最高売上を更新しています。(23年はマイナス成長予想ですが)
・ただし、半導体関連の株になるので、多少注意が必要。数年は需要が勝つでしょうが、長期間で考えたとき、今の勢いが持続するとは限らないため、売り抜けるタイミングも重要になります。
・出来高もそれほど多くなく、株価のボラティリティも高めなので、中級者向けの銘柄になるかもしれません。
【おすすめ高配当銘柄②】
銘柄 三菱ケミカルHD(4188)
株価 786.3円(6/10時点)
利回り 3.82%
PBR 0.77倍
配当性向 24.1%(23年予想 30円)
・業績は安定しています。大きく伸びる期待はあまりできませんが、逆に大きく減益するリスクも少ないです。
・PBR0.77倍、PERも7.3倍と割安感があります。
・配当金は増配と減配を繰り返していますが、大体30円前後であり、こちらも大きく増減するリスクは少ないです。なにより1株1,000円未満なので、初心者の方でも敷居の低い銘柄になります。
・こちらは腰を据えて長く持ちたい銘柄ですね。
【おすすめ高配当銘柄③】
銘柄 旭化成(3407)
株価 1091.5円(6/10時点)
利回り 3.30%
PBR 0.90倍
配当性向 29.1%(23年予想 36円)
・「旭化成、イヒッ」というCMでノスタルジーを感じたあなたはおじさんです。
・業績は安定しています。また、2022年は最高売上を達成。2023年はさらに売り上げを更新する予想を出してきています。
・配当金はずっと34円でしたが、23年は36円に増配になる予想です。すばらしい。
・こちらも1株1,000円程度ですので、比較的購入しやすい価格帯の銘柄になります。
【おすすめ高配当銘柄④】
銘柄 ブリヂストン(5108)
株価 5,277円(6/10時点)
利回り 3.22%
PBR 1.35倍
配当性向 30.4%(22年予想 170円)
・高配当株として人気の高いブリヂストン。
・企業としての規模がすでに大きいので、大幅な成長は見込めませんが、その分安定した収益を上げ続けています。
・配当金も、2020年はコロナショックで減配していますが、それ以外でいけば安定しています。
・ブリヂストンは海外での売上比率が高いので、円安は追い風になります。その影響か、株価がじりじり上昇していますので、一旦株価が落ち着いて配当利回りが上昇した頃合いを見計らって購入を検討するのがよいかもしれませんね。
※過去に個別株分析でブリヂストンを分析しています。
【おすすめ高配当銘柄⑤】
銘柄 三菱UFJ(8306)
株価 746.8円(6/10時点)
利回り 4.28%
PBR 0.55倍
配当性向 41.1%(21年 120円)
・銀行株はどれも割安になっている銘柄が多く、お買い得感が強いです。
・特に3大メガバンクの一つとして名をはせている三菱UFJ。PBRも0.55倍、配当利回り4%越えであり、買い判断強めです。
・業績は安定しているし、配当性向も毎年30~40%と、安心感が強いですね。
・日本も今後、金利上昇してくる可能性がありますので、そうなった時には銀行株はイメージが先行して買われる傾向にあります。今のうちに保有しておくのが得策かもしれませんね。
【おわりに】
・さて、おすすめ高配当銘柄5選、いかがでしたでしょうか。
・みなさんも高配当株を割安で購入して、将来の不労所得を是非手に入れて、生活を豊かにしていきましょう!
・最後に、もう一度、高配当株購入時のポイントをまとめておきます。くれぐれも銘柄選定の時には注意しましょうね。
まとめ
※特定の銘柄の購入を進めるものではありません
※投資はすべて自己責任です。ご自身でよくご検討された上で投資をお願いします。
・それではこのあたりでおすすめ高配当株のご紹介を終わりたいと思います。皆様の株式売買の参考に少しでもなれば幸いです。
・今日も一日お疲れさまでした☆
以上
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